e.maxとジルコニアクラウンの比較　【公式】ニコラデンタルクリニック

ニコラデンタルクリニックでは、オールセラミッククラウンを審美的素材として推薦しており、オールジルコニアクラウンをコストパフォーマンスに優れた素材として、患者様のご了承の上施術させていただく技工物であると考えております。
ある意味、CADCAMオールジルコニアクラウンは、半自動的にコンピュータが作り出してくれる技工物です。
そのため、できあがってきたモノが全てであり、それにご満足いただけなくてもクリニックではどうすることもできないのです。
その完成物を受け入れていただくしかありません。

例えば色に関しても、オールジルコニアクラウンはとても美しいグラデーション表現ですが、それは患者様の歯の色に合わせて着色をするのではなく、あらかじめ美しいグラデーションをさせて作られたジルコニアディスクを削り出して製作するため、変更することは出来ません。
そのため、「ここの色をもう少しこうして」というようなご希望は実現できません。

また、そのような理由から、例えば、前歯が一本だけ折れてしまった場合、ジルコニアクラウンを入れたとしても、両隣の歯とは見た目が同じようには作れません。
オールセラミッククラウンであれば、技工士が両隣の歯と同じ色に着色しますので、どれがセラミックか分からないくらいの技工物を製作することが可能ですが、ジルコニアクラウンではあらかじめ決まった色のパターンのみですので、明らかに隣のご自分の歯とは見た目が違います。
もちろん、ジルコニアクラウンに後から着色をして再度焼き上げることで、ある意味自在な色表現も可能ですが、その着色は技工士が手作業で行うため、その工賃だけでもとても高額になってしまい現実的ではありません。

例えば、この写真をご覧ください。
これは当クリニックで使用しているオールジルコニアクラウンの素材写真ですが、どれがクラウンか分かるでしょうか？
実はこれ、フルマウスつまり全ての歯がオールジルコニアクラウンなのです。
そのため、全ての歯がオールジルコニアクラウンの色やグラデーションになるため、全く違和感がありません。

このような理由から、例えば、前歯6本全てクラウンにしたいというようなご要望の場合は、周りの歯の色に左右されることはありませんので、問題なくオールジルコニアクラウンをご選択いただけますが、一本だけ二本だけといったような、周りの歯と同調性が必要な治療には、オールセラミッククラウンe.max以上の素材をお選びいただき、オールジルコニアクラウンはお選びいただかない方が良いとアドバイスさせていただきます。