ワンデー治療警告特設サイト 【公式】ニコラデンタルクリニック

ニコラデンタルクリニック

特設サイト
ワンデー治療について

ネットで検索されて、ワンデー(1day)セラミックやワンデージルコニアという治療を目にされた患者様も多いかと思います。
診察から始まって、セラミックやジルコニアの装着まで、たった1日でできあがってしまう治療です。
通院の手間が省けるため、「ニコラデンタルクリニックでも1日で全て終わらせられないか?」というご質問を大変多くいただきます。
しかしながら、当クリニックではこのワンデー治療で後悔をされている患者様を大勢診てきました。

そこで、このワンデー治療について少し説明させていただきます。

このワンデー治療を可能とするのが、クリニック内でセラミックやジルコニアを加工できる特殊なシステムの導入です。
このワンデーシステムで作られる技工物のクオリティをCADCAMや技工士の手作りと比較すると、クオリティの高い順に、

技工士 > CADCAMクラウン >> ワンデー

となります。
後者のCADCAMクラウンとワンデーでは、

CADCAMクラウン > 越えられない壁 > ワンデー

ほどの差があるかもしれません。

では、この理由について説明しましょう。

まず、ワンデーシステムのミリングバーと呼ばれる、セラミックを削り出すバーの直径ですが、最細のモノで1mmもしくは1.4mmです。
つまり、1mmもしくは1.4mm以下の凹加工は出来ないということです。
右の写真が実物のミリングバーです。
1mmというととても細く感じますが、シャープペンシルの芯の倍の太さですので、とても小さな口腔内物を加工すると考えると、やはり精密さに欠けると言わざるを得ません。
この1mmのバーでは当然なから1mm以下の穴を空けることは出来ません。
ちなみに、ニコラデンタルクリニックで使用しているCADCAMシステムの最細ミリングバーは0.2mmですので、その差は歴然です。

この凹加工が出来ないという理由を見てください。



Aのような鋭角の凹みを加工しようと思っても、ミリングバーが太すぎてBのように赤い部分が削れません。
そのため、途中までしか削れないCの形になるか、あるいはバーの太さで削り進めるとDのような形にならざるを得ません。
こうなると、余計な隙間が出来て、そこに唾液が入り込んで、クラウンの下が虫歯になったり、マージン部分であれば細かい食べ物が入り込んだり、あるいはインレーであれば入らない、割れてしまうといった適合不良品となってしまいます。

右図はある材料メーカーのCADCAMシステムの加工ガイドですが、ここにもしっかりと記載されています。

つまり、ミリングバーが太ければ太いほど、できあがる技工物は大雑把な仕上がりになるということです。

これが例えばインレーという詰め物だった場合、下図のAのような形にむし歯を削った箇所に、Bのようなセラミックの詰め物を入れたいとします。



しかしながらCの赤丸部分のような鋭角の凹部分をワンデーの太いミリングバーで削り出してしまうと、凹よりも削るバーの方が太いので、Dの様ないびつな凹みにしか製作できず、結局は歯との間に隙間が空いてしまい、年月と共にそこから唾液が入り込み、詰め物の下が虫歯になってしまうのです。

では、そんなシステムを使用して作成した技工物はどうなるのでしょうか?
あるクリニックがネットにアップしていた動画をキャプチャーしてみました



青丸の部分に注目してみてください。
隙間が空いているのがお分かりいただけると思います。
ガバガバです。酷すぎます。
当クリニックならこれは仮歯です。
この患者様は本当にこんな歯で大丈夫なのだろうかと心配になります。



次に、右の写真をご覧ください。
別のクリックの写真ですが、この写真がアップされたのはおよそ3年前です。
まず最初に、このクリニックの先生は、3年も前にワンデーシステムでここまでの加工をされていることに驚きます。
素晴らしい技術だと思います。
しかしながら、どうしても細部の加工がしきれず、青丸の部分に隙間が出来てしまっているのがお分かりいただけると思います。
ほんの小さな隙間で、実際は接着剤で塞がってしまうとは思うのですが、長い間にこの小さな隙間から唾液が入り込んだり、繊維質の野菜等を食べたときに、隙間の細かいバリに引っかかったりと、あまりよくない事が起こったりします。
もしこれを技工士が手作業で作成したとすると、この模型にセラミックを築造していくので、カミソリの刃も入らないくらいぴったり隙間なく仕上がるのです。
ただ、あくまでもこの先生の名誉ために記載いたしますが、形成ライン一つ見ても、相当に腕の良い先生です。
そのような先生でも、システムの限界ではどうしようもないということなのです。

いかがでしょうか、それでもワンデーを希望されますか?
治療回数を短縮すればするほど、出来上がりの精度は落ちるとお考えください。
ニコラデンタルクリニックでもCADCAMオールジルコニアクラウンは最短2回ですが、オールセラミッククラウンは最短3回です。
この違いは、オールセラミッククラウンは一度仮着をしていただき、色味や形をチェックして、微調整をして、必要であれば再度ラボに戻して、再研磨や再仕上げを行うという、よりよいモノをご提供するための工程が増える差なのです。
ワンデー オールジルコニアクラウン オールセラミッククラウン e.max
ミリングバー径1mm
加工に限界がある
ミリングバー径0.2mm
余程の鋭角な凹部が無い限り加工可能
一流技工士の手作業
アナログだがどんな形状でも再現できる
ワンデー
ミリングバー径1mm
加工に限界がある
オールジルコニアクラウン
ミリングバー径0.2mm
余程の鋭角な凹部が無い限り加工可能
オールセラミッククラウン e.max
一流技工士の手作業
アナログだがどんな形状でも再現できる
交通アクセス~ニコラデンタルクリニックへのアクセス~

東京都港区六本木5-1-3 ゴトウビルディング1st 9F
TEL.0120-951-250
TEL.03-5770-8469
日比谷線 六本木駅 徒歩1分
10:00~19:00 休診:日曜、祝日